どんな仕事でもそうですが、採用が決まってから初勤務までに準備しておくことは、意外と多いものです。スムーズに初勤務の日を迎えるためには、事前にやるべきことをしっかり確認し、漏れのないように準備しておく必要があります。
特にコールセンター勤務は、他のお仕事と比較して服装の自由度が高いと言われます。しかし、「実際のところどこまでOKなのか判断に迷ってしまう」という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、これからコールセンターで初めて働く人に向けて、初勤務日までに押さえておきたい準備物や、初日の服装、持ち物などについてご紹介します。
提出物を用意する
多くの企業では、就業初日に提出する書類等について事前に何らかの案内があるはずです。雇用保険被保険者証、源泉徴収票、マイナンバー確認書類、給与振込先の通帳コピーなど、企業から指示されたものが手元にあるか確認しましょう。
手元にない場合、再発行の手続きに時間がかかる場合がありますので、早めに用意しておくことをお勧めします。
持ち物を用意する
事前に指示された提出物以外にも、コールセンター初勤務の日に持って行くべきものがあります。
コールセンター勤務で必要なものは、全て貸与される場合もあれば、個人で用意する場合もあり、貸与物の範囲は勤務先によって異なります。職場から貸与されるものと、自分で用意しなければいけないものを確認して、漏れのないように用意しましょう。
以下は多くのコールセンターで必要とされるものになります。
ペン
会社の備品として貸与されることもありますが、初日に筆記用具を何も用意せずに行くと、仕事へのやる気がない人だとマイナス評価を受けかねません。忘れずに持参しましょう。
メモ帳
ペンと同じく、すぐにメモを取れるようにコールセンター勤務専用のメモ帳として用意して行きましょう。
印鑑
事前に指示された提出書類以外に、コールセンター初勤務の日に雇用契約書や秘密保持契約書など、署名・捺印の必要な重要書類を配布されるケースも多いです。その場でスムーズに対応を終えられるよう、印鑑を忘れずに持参しましょう。いわゆる「シャチハタ」などのインク浸透印ではなく、朱肉を使って押す印鑑を用意するようにしてください。
クリアファイル
初勤務日には、契約書類をはじめ様々な書類を渡されるのが一般的です。紛失せずに保管できるよう、クリアファイルを用意して行くと便利です。ただし、業務マニュアルやトークスクリプト等は基本的に持ち出し・持ち帰り禁止とされており、勤務場所の所定の保管庫に収納して帰るのが一般的です。取り扱い方法を誤らないよう、十分注意しましょう。
スケジュール帳
初勤務日に、今後の勤務シフトの希望を尋ねられるケースはよくあります。日ごろのスケジュール管理はスマホでしているという人も多いと思いますが、コールセンターで勤務するなら紙のスケジュール帳を用意しておくことを強くお勧めします。
なぜなら、コールセンター勤務では、勤務場所に持ち込める私物には厳しいルールがある職場がほとんどだからです。情報漏洩を防ぐ観点からスマホは基本的に業務フロアへの持ち込みを禁止されています。始業前にロッカーにしまってから着席します。
スケジュール確認が必要な際、離席してロッカーにスマホを見に行かなくても済むよう、紙のスケジュール帳を事前準備しておくと便利です。
上履き
勤務先が二足制の場合、上履きを各自で用意する必要があります。事前に上履きの有無を確認しておきましょう。また、二足制ではない職場であっても、長時間座って勤務するコールセンターでは、足のだるさやむくみで悩む人も少なくありません。通勤時に履く靴とは別に、勤務中だけナースシューズや健康サンダル等を用意するのも良いでしょう。
コールセンター勤務に便利なアイテム
カラフルなペン
コールセンターでは、トークスクリプトや業務マニュアルをたくさん渡されます。重要な箇所に線を引いたり、補足事項を書き込んだりする際、カラフルなペンがあると見やすくて便利です。黒以外のカラーのボールペン、サインペンや蛍光マーカーなど好みのペンを事前準備しておくと、見やすさに加えて気分も上がります。
付箋
電話の対応中に、マニュアルやトークスクリプトの見たい箇所をすぐに探し出せるよう、付箋を使ってわかりやすく目印を付けておくと便利です。
飲み物
コールセンター業務では、インバウンド(受信)かアウトバウンド(発信)を問わず、お客様と多くの会話をするため水分補給が欠かせません。ただし、持ち込んでも良い飲み物の形状や、飲み物の選び方には注意が必要です。
それぞれの職場によってルールは異なりますが、基本的にはペットボトルや水筒などフタ付きの容器に入った飲み物を用意しましょう。
【コールセンターでNGな飲み物例】
・フタのないカップに入ったドリンク
・炭酸飲料
誤って飲み物をこぼすと、パソコンなど機器の故障や破損に繋がってしまうため、こぼれやすいカップなどはNGです。応対中にゲップが出るのを防ぐためにも、炭酸飲料は避けるのが無難でしょう。
また、コーヒーや紅茶、緑茶などカフェインが多く含まれている飲み物には利尿作用があり、身体中の水分を奪ってしまうため、喉を潤すのには逆効果です。ノンカフェインの飲み物を中心に選ぶことをお勧めします。温かい飲み物で口の中を潤すのも有効です。喉を温めることで声帯が開き、声が出やすくなります。
ひざ掛け
コールセンター勤務では、座席が固定ではなく、出勤日によって変わるケースが多いです。そのため、当日の座席の位置によっては、冷房の風が強く当たるなどの理由で足元の冷えに悩まされることもあります。あらかじめ、ひざ掛けを用意しておくと安心です。
使い捨てカイロ
冷房の風を避けきれない、ひざ掛けを使っても冷えるといった場合には、使い捨てカイロを事前準備するのも対策となります。
ハンドクリーム、リップクリーム
コールセンター業務を行うオフィス環境は、窓を開けての換気ができないところもあり、室内の空気が乾燥しています。喉や口内の渇きを潤す水分補給だけでなく、手や唇が乾燥してくるとつらいものです。保湿対策に準備しておくと良いでしょう。
喉スプレー
電話の応対中にもサッとプッシュできる、声枯れ対策に便利なアイテムです。コールセンターによっては、勤務中にのど飴を舐めるのは禁止というところもありますので、事前に確認して用意すると良いでしょう。
何を着て行けば良い?
コールセンターの求人広告には、服装自由・髪型自由などと書かれていることが多いのが特徴です。コールセンターでオペレーターとして勤務する場合、基本的に制服はありません。
コールセンターでの業務は、お客様と対面することのないオフィスワークのため、カジュアルな服装でも問題ありません。髪型やネイル・ピアス なども、過度に派手なものでなければOKという企業も多く、自由度の高い服装で働くことができます。
オペレーターは私服OKでも、SV以上はオフィスカジュアルが必須という場合もありますので、心配な人は事前に確認しておきましょう。
完全私服OKの場合
パーカーやTシャツ、ジーンズなどもOKという職場もあります。極端に露出度が高い、奇抜なデザインを避けて選びましょう。
オフィスカジュアルの場合
シャツやブラウス、カットソーにジャケットを羽織り、膝丈のスカートやチノパンを合わせ、きれい目のスニーカーやパンプス、革靴といったシンプルで清潔感のある服装がおすすめです。
【コールセンターでNGな服装例】
・ヘッドセットを装着しづらいヘアスタイル
・過度なネイル
・ブレスレット
・大きなピアス、イヤリング
コールセンターでは、基本的にヘッドセットを装着して、パソコンを使いながら業務を行います。そのため、いくら服装や髪型が自由であっても、ヘッドセットを装着しづらい、キーボードに当たって余計な音がするなど、業務中に支障が出てしまうヘアスタイルやアクセサリーは、コールセンター勤務では控えるのが無難です。
まとめ
コールセンターは、「自分らしいスタイル、普段通りの気楽な服で働ける」「スーツや制服を着なくて良い」「ネイルやピアスもOK」といった、服装の自由度の高さも魅力です。
初勤務日までに必要なものを漏れなく事前準備できれば、きっとスムーズなスタートを切れるはずです。自分らしく、のびのびと楽しく働きましょう。
参考:オペレーターやSV必見、コールセンターのキャリアプランを解説〜昇進か転職か〜
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